合成繊維や機能フィルムメーカーの小松精練は

合成繊維や機能フィルムメーカーの小松精練は、金沢工業大学革新複合材料研究開発センターと共同開発した炭素繊維複合材「カボコーマ・ストランドロッド」で建築分野の耐震補強材市場に販売攻勢をかける。約40億円を投じて新工場を建設し、生産能力を現在の3~5倍に増強。2020年までに耐震補強材市場の10%獲得を見込んでいる。

 カボコーマ・ストランドロッドは、炭素繊維の芯をガラス繊維で組紐のように編み込んでロープ状に加工している。比重は鉄の4分の1で、引っ張ったときの強度は5倍以上になる。

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 軽量で輸送コストを大幅に減らせるほか、さびることがなく経年劣化に強いため耐久性に優れている。また、木材を傷付けず腐食させにくいといった特徴がある。耐震補強には従来、鉄筋が主に使われていたが代替素材として期待されている。

 現行の建築基準法では建造物の柱、はり、土台部分などに使用する構造材として炭素繊維の使用が認められていないため、建築素材としては普及が進んでいない。ただ、増床と見なされれば耐震補強材として用いることができる。小松精練は、同社旧本社棟の改築や、長野市重要文化財善光寺経蔵の保存修理などで耐震補強材としての施工実績を重ねてきた。旧本社棟改築では、新国立競技場の設計に携わっている隈研吾氏が耐震補強材として使用した。

 18年には、カボコーマ・ストランドロッドが、炭素繊維複合材料を用いた耐震補強材としては初めて日本工業規格(JIS)として承認される見通し。

 同社ではJIS化を機に需要が増えると見込み、代理店を通して全国の施主、施工店に販売していく。価格は当初1メートル当たり3000円を予定。鋼材より割高だが、量産によるコスト低減などを図っていく。中山賢一会長は「日本の先端的な製品として、新国立競技場でも使ってもらいたい」と話している。

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